卒業のタイミング③

毎朝仕事に行くのが楽しみすぎて、遠足に行く子供のように前の晩に眠れなくなる感覚。

アイデアを形にしたくてわくわくして、妄想しながら人生を楽しむこと。

ゼロに戻ってできるかわからないことに挑戦して、失敗しても何度も立ち上がり前を向くこと。

どれも私がなくしかけていたものだ。
大人とはこういうものだ、ともっともらしい言い訳をしながら、そう悪くもない人生をおくる。それもできたのかもしれない。
けれど、心を動かしながら生きる人生にしたい。たった1度の人生だから、「あの時、ああしておけばよかった」と後悔したくはない。
予定調和じゃない、人生の第2幕の扉を開いてみたい。
今はたった一人ですすむ心細い道だとしても、その先にきっとたくさんの笑顔に会える。そうなるように努力する。
賢くはないかもしれないけれど、わたしは心に対して正直に生きたい。

今新たな挑戦をすることで、本当にわからないことばかりで驚くほど自分が社会を知らなかったことに気づかされる。
ほんの1つの判断さえ、立ち止まる自分がいて驚く。これまでの判断は、私の決断力なんかではなく、会社という絶対的な安心があったことや何度も経験させていただいたことから正解を選べていただけなのだと思い知らされる。
まわりの人がみんなすごい人に見えて、自分がとてもちっぽけだと感じる。
でもそれでいい。

そういうどうしようもない自分も自分の一部だと認める覚悟ができたから、いま私はこの場に立っているのだ。
だからかっこわるくてもいいのだ。
これもわたし。
それを受け入れる覚悟ができたから、卒業することに不思議と怖さはなかった。

予想通りの迷いっぷりに笑ってしまいそうになるが、今はチャレンジャーとしてこけてもへこたれずに立ちあがる。
そう決めている。

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