卒業のタイミング①

実は会社を辞めるにあたってはかなりの長い間、あーでもないこーでもない、と自問自答していた。
「みんなが頑張っている中で、今抜けるのってそれって自分勝手なんじゃないの」とか、「いやいや、起業ってちょっと別次元の人がやることでしょ。失敗したらどうするの。」みたいな不安と、もうずっとずっと押し問答していた。そして決められない自分に対して意気地がないとがっかりしたりしていた。

ちなみにここだけの話、辞めたいと思うことは実は結構あった。ネガティブに聞こえてしまうかもしれないけれど、正直にいうとそう。お店で働いているときにはあまりなかった感情だったけれど、立場が変わって対峙する問題がこれまでとまた違ってきたことや、自分では解決することができない問題に向き合うことが増えたことで、逃げ出したいという感情も初めて味わった。


わたしはいわゆる普通の人だし、人に比べて強いわけでもすごいわけでもないから、いやだと思うことや乗り越えられないと思うことにぶつかると、結構そんな思考になることも多かった。ただしそれはどちらかというと突発的な感情に近いもので、じっくり考えてみれば「いやいや、ここで辞めるのはかなり恥ずかしいよ・・・。乗り越えてから考えようよ。」と思うことも多く、結果的に問題が解決してみればもうそんなこと思っていたのもすっかりわすれて知らん顔。その結果、20年近く居座ってしまったわけだけれど、実は後半は自分でこれからやっていく怖さから、気持ちの逆転みたいなものが起きていた。

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