ダリアに会いに③
どこまでも続く空を見ていると、思わずどこにでも行けそうな気がしてしまいます。
きっと来年は・・なんて思いながら、わくわく妄想します。
こちらはノーブルライトというダリア。
柔らかくみずみずしい花弁の咲き具合が完璧な美しさ。
なぜなのかわからないけれど、自然のものは非の打ちどころがない造形をしています。
大恋愛という、まるでドラマのタイトルのようなダリアは見上げるほどに背が高く。
こーんな感じです。
ダリアの咲く道をてくてく・・・。
そういえばいつも背中から追いかけることが多いような。
いつのまにか8歳。季節はとぶようにすぎるのですね。
あとどれくらい甘えてくれるのかな。
最後に自生している紫式部をみつけて少しうれしい気持ちになり、季節を売る仕事は本当に幸せなことだと再認識した1日でした。
花屋をやってなければ、知らなかった花の名前かもしれない。
すぐに農場に行ける環境だったり、近くに自然がある環境であればそれほど恋しいものではないかもしれないけれど、便利になった世の中で心の柔らかい部分はどうやったって、機械や横文字の何かでは埋めることができないのだと思う。
私にとって、花の仕事に携わることは、人間らしくいるために必須だったような気がします。
無機質で温度のないものに囲まれるのではなく、不便でも呼吸や息づかいを感じられるようなものの近くにいたい。
もっと早いやり方があるよと言われたとしても、回り道で時間がかかったとしても、確実に自分の中に落とし込めるような実感をともなった人生を重ねていきたい。
時代がどうかはわからないけれど実際はそんな風に考える人が実は今たくさんいて、本当は自由でクリエイティブな人生を送ることを切望しているように思えてならない。
なぜだかわからないけれど、そんな気がした。